ニューアルバム『HAND DOWN』のトレイラーが公開されました!
先日、詳細が発表になったA to Zのニューアルバム『HAND DOWN』の全曲試聴トレイラーが公開されました。 まずはご視聴くださいませ。
なお今回もリリースはJOY MUSIC RECORDS Official Online Shopのみでの販売になりますのでご了承くださいませ。
先日、詳細が発表になったA to Zのニューアルバム『HAND DOWN』の全曲試聴トレイラーが公開されました。 まずはご視聴くださいませ。
なお今回もリリースはJOY MUSIC RECORDS Official Online Shopのみでの販売になりますのでご了承くださいませ。
A to Z、8枚目のオリジナルアルバムが完成。そのリリースが決定いたしました。
タイトルは『HAND DOWN』
COVID-19の猛威や、ロシアによる武力行使など、今自分たちが立っているこの世界のいかんともしがたい現実を突きつけられた現在。未来への不安。タイトル『HAND DOWN』には「伝承する」という意味があります。 私たちは未来の子供たちに何を残し、伝えていくことができるでしょうか。あるいは何を断ち切って、「残さない」ということを決断できるでしょうか。
「現実が過酷なときほど夢見るようなポップソングを」と思い描いてきたA to Zが、現実そのものを直視し、映し出すアルバムを作りました。それは悲観でも皮肉でも反骨でもなく、まさに直視と言っていいもので、 そしてそののちの問いかけとも言えるものだと思います。
是非、たくさんの方に聴いていただきたいと思います。
収録曲
発売日: 2023年4月12日(水)
JMCR-0020/税込み500円
販売:JOY MUSIC RECORDS Official Online Shop
戦争をテーマにした、8分越えの大曲ができました。
この曲ができたいきさつについては、もちろん今現在この世界で起きている異国の戦争に感情が揺さぶられるものがあったからであり、そしてそれを受けて過去の自国の戦争を自分なりに調べたりしたからでもあります。
この曲はフィクションではありますが、様々な実際に起こった兵士たちの記録や体験談を再構築した、実際にあったかもしれないし、ありえた物語です。
おそらく、ほとんどの市井の人々にとって、戦争の悲惨さや悲しみは、時代や国を超えて共有し、普遍化できるのではないかと思います。
そうした普遍化の一方で、あくまでもこの歌は、そのタイトルが示す通り、ひとりの兵士の物語に留まります。
戦争とは、国家間で行われるものです。政治の問題、時代背景、宗教やイデオロギーの対立。様々な角度から戦争が語られます。
私たちが戦争を語るとき、特にこの日本で戦後に生を享けた私たちは、現在の視点から戦争を語ります。現在の常識、現在の善悪から戦争を語ります。過去の物として、反戦を誓ったり、教訓を得たりします。
けれどこの歌で描きたかったのは。
ただひとりの兵士がどう戦ったか。軍属での理不尽な仕打ちをどう思っていたか。無謀な作戦をどう思っていたか。何に恐怖し、何に怒り、何に喜んだか。自分が死ぬとき何を考えていたか。
描きたかったと同時に、これはとても容易に描けないとも思いました。
様々な残された資料や元兵士のインタビューで、皆が自決するとき「お母さん」と泣きながら死んでいったとありました。その一方で、「お母さん」なんて言っていた奴はいない、それは嘘だ、皆、国を思って死んでいったんだ、というインタビューもありました。
そのどちらも正しいのだと思います。戦争の悲惨さを普遍化できても、そこに立った人の感情まで普遍化することはできない。その場にいた人間にしか分からないことであり、それぞれに違っていても不思議ではないのです。
ですから、この歌の中では、極力、どう感じていたかという感情を描かず、(フィクションではありますが)再構築された実際の事実をなるべく具体的に描きました。
あとは聴く人によって様々な感情が呼び起されたならいいと思います。
ただ歌の終盤、「この戦争はいつか終わるでしょうか」と問いかけるのは、我々は終戦や戦後といった立場から過去の戦争を見ていますが、死んでいった兵士たちは戦争の終わりを知らないという事実に思いを馳せてほしいと思ったからです。
また、この歌の主人公はマラリアに侵されますが、史実として、戦闘死よりも衛生面の欠如や栄養失調による戦病死の方が多かったということも知っておくべき事実です。
『今 僕にとっての未来は夢物語じゃなくて 歩いてきたこの道と地続きの延長線上』
A to Z 、未来を語る最新曲完成!
今後発売される予定のニューアルバムの、まさに核となるような楽曲が完成しました。先行きの見えない世界と、もうある程度先行きの見えた自分。未来の世代に向けて、自分たちが決断する一つ一つに責任がかかっていると感じます。
なんだかどんどん世の中の過酷さや不安に埋め尽くされるようなこの頃、エンターテインメントとしてのポップソングの力を信じてはいても、夢物語ではない、リアリティのある音楽を今ここで奏でなければ、歌そのものが虚飾で終わってしまうかもしれないと、今回のこの「僕の未来の果ての君に」を書きました。
いつかまた、楽しいだけの音楽を歌うために今この曲を残しておきます。
A to Z(エイ・トゥー・ゼット)は、JOY MUSIC RECORDS主宰者であり、エーテルスケッチの片割である、三田村潤のソロプロジェクト。(三田村潤個人については『About』参照)
プロジェクト名である[A to Z]という言葉には字のごとく「一から十まで全てを自分の手で作る」という意味があり、作詞、作曲、編曲、演奏、打ち込みに留まらず録音作業、編集作業、CDパッケージングまでも独りでこなす。
ロック、フォーク、ジャズなど様々な音楽に都合よく影響を受けながらも根底には歌謡曲への愛着があり、一言でいえばJ-POPというジャンルに括られることになるのだろうがそのあたりはどう思われようとまったく意に介さない。どことなく青臭く、そこはかとなく懐かしい通奏低音を響かせつつも、アルバムごとに明確にコンセプトを持って音楽を制作する、現代きってのアルバムアーティストでもある。
好きな音楽は日々変われども音楽好きは変わらない。あの手この手の無い知恵絞って今日も創作活動邁進中。
セットリスト
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