曲 目 |
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商品番号 | JMCR-0011 |
発売日 | 2008年03月15日 |
CD価格 | 500円(税込) |
販 売 | Official Online Shopで購入 |
配信/サブスクリプション |
配信先リンク一覧
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解 説 |
過去・現在・未来が交錯する実験的アルバム。架空の音楽プロデューサーDr.ハーロウとの共同プロデュースによって制作された、という設定の4thアルバム。そういうまわりくどい表現を用いたことから分かるようにこの作品はそれまでのA to Zの作品からは大きく音楽性を変化させたアルバムとなっている。 楽曲構成はこれまでにリリースされたA to Zの楽曲のリミックスともいえる「リモデルド」、1stアルバム以前に試作された初期未発表曲、そして今作のために書き下ろされた新曲などで成り立っている。 表面的な見方によってはレアトラック集や裏ベスト的な解釈をされる可能性のあるアルバムだが、ひとたび聞いてみれば、そのような解釈の介入の余地のないまさに実験的アルバムであることが分かる。 まず「リモデルド」された楽曲。「ゲリロン」はAメロのヴォーカルパートがバッサリとカットされ、ダンスエレクトロ的なアレンジとなっている。バラード調の「アイム・イン・ラブ」もデジタルロック風に仕上がっている。これまでのA to Zではなしえなかった仕上がりだ。ただし、「リモデルド」はあくまでも「改造」であり元のヴォーカルトラックの録り直しなどは一切行われていない。 攻撃的なテンションの楽曲が多いイメージのアルバムだが、未発表曲の「ぬくもり」は驚くほど歌謡曲的だ。初期未発表曲に関しても録り直しはしていないということだが同じアルバムにこの「ぬくもり」と「ゲリロン(リモデルド)」が混在することがこのアルバムの実験性を示しているし、混沌を産んでもいる。 このアルバム書き下ろしの楽曲「ゆらゆら」もオープニングナンバーとしてとても印象的だ。なぜなら前作『cabaret』を持ち出すまでもなくA to Z(三田村潤)は歌詞にこだわってきたアーティストだからだ。だからこそ、この「ゆらゆら」の「You Gotta 優雅 ゆらゆら baby」という、意味を放棄したような歌詞は、このアルバムに対する歌詞よりもアレンジや雰囲気を優先する姿勢を1曲目で高らかに宣誓することに成功しているのである。 |