若い僕らの恋は 波の満ち引き
            
潮風の香りと 忘れられない人
            
甘い果実のような 君を待つうちに
            
一輪挿しの中で しおれたバラの花
          
            君よ 愛しき君よ
            
おいていかないで お願いさ
          
            若い僕らの恋は 波の満ち引き
            
潮風の香りと 忘れられない人
          
            君よ 愛しき君よ
            
おいていかないで お願いさ
          
            若い僕らの恋は 波の満ち引き
            
潮風の香りと 忘れられない人
          
忘れられない人
    
            君は憶えているだろうか
            
煙草臭い喫茶店で
            
語りあったことを
          
            ボロの鞄を肩に担いで
            
電車に乗り ゆられながら																						
            
北の町をめざしたのさ
          
            その町では海があって
            
魚がよく獲れるらしい												
            
僕はそこで手紙を書くよ
            
たぶん素敵な写真を添えて
          
            たどり着いたら潮風が
            
冷たく頬を打つもんで
            
風邪でもひきそうだ
          
            勝手気まま、僕はすでに
            
ふるさとの春風を
            
待ちわびているのさ
          
            あの花は春が来れば
            
野原を埋めて咲き誇るだろう																	
            
そのときにはコートを脱いで
            
僕の長い旅も終わるのだろう
          
            あの花は春が来れば
            
野原を埋めて咲き誇るだろう																	
            
そのときにはコートを脱いで
            
僕の長い旅も終わるのだろう
          
    
            長い髪かきあげ こしゃくな Sassy Girl
            
揺れるそのイヤリング 誰がくれたのさ
          
            見つめるその先 俺の身体すり抜けて
            
今夜もチークを踊る相手探してる
          
            だけど Fu-Fu 知っているんだぜ
            
Fu-Fu 深いため息										
            
心のスリット チラリのぞかせて
            
そうさ Fu-Fu 愛が欲しけりゃ
            
Fu-Fu 俺に決めろよ
            
迷わず ナマイキ Midnight Girl
          
            しなやかにくねらせ 魅惑の Dancing Girl
            
退屈を嫌うよな 冷めたハイテンション
          
            指先絡めたら 俺の下に引き寄せたい
            
今夜は誰の助手席で笑うのさ?
          
            だけど Fu-Fu 忘れられない
            
Fu-Fu 甘い口づけ								
            
探しているのさ 惚れた弱みだよ
            
そうさ Fu-Fu 溺れてしまう
            
Fu-Fu 虚ろな瞳
            
惑わす ファム・ファタールみたいだ
          
だけど
            だけど Fu-Fu 知っているんだぜ
            
Fu-Fu 深いため息										
            
心のスリット チラリのぞかせて
            
そうさ Fu-Fu 愛が欲しけりゃ
            
Fu-Fu 俺に決めろよ
            
迷わず ナマイキ Midnight Girl
          
            愛に 気づけよ 俺に 決めろよ
            
愛に 気づけよ 俺に 決めろよ
          
      
    
            街角の天使は気まぐれ
            
今日も不機嫌な顔で
            
夏がもうすぐやってくるのに
            
ふたりでいてもどこかクールで
          
            裏切られたその経験が
            
君をかたくなにしてたね
          
            心閉じないで その瞳で見つめて
            
ふたりだけの今 大切にしたい								
            
もう試さないで 理屈はいらない
            
裸の心で 野性に帰ろう Be Wild
          
            TVの中の話し方や
            
雑誌みたいな着こなしや
            
俺の知らない君が増えて
            
変わっていくのがやるせなくて
          
            あるべき姿という映像(ビジョン)
            
触れられないそのジレンマ
          
            夢中で走った あの日のふたりに
            
もう一度帰ろう 難しくないね					
            
心で笑って 愛想はいらない
            
太陽の下で生まれ変わるのさ Be Wild
          
            心閉じないで その瞳で見つめて
            
ふたりだけの今 大切にしたい								
            
もう試さないで 理屈はいらない
            
裸の心で 野性に帰ろう Be Wild
          
太陽の下で生まれ変わるのさ Be Wild
    
            1999年7月 ノストラダムスの大予言を夢見、
            
あっけなくその危機、人類乗り越え
            
終わるはずの日々、引き継いだ2000年
            
置き去りにされた劣等感
            
脇道を歩き そらしたきらめき
            
親元離れただけの場所で
            
白日の空 離れないまぶた
          
            そんな俺にも友達ができて
            
仲間の中で守られたすべて
            
耳をふさいでたその両手で
            
手と手を取り合い歌ったVIBE
            
ヒップホップでもロックでもないこのミュージック
            
朝が来るまで歌い続けた
            
気の抜けたビール まどろむスツール
            
リセットできないことはもう知っていた
          
            Ah、最初の一歩じゃない
            
これまでも無駄じゃない							
            
33回転のスピードで
            
変わりゆくビートを胸に刻みこんできた
          
            携帯の着メロ 彼女だけのメロディ
            
かかるたび体温 上がるようなエモーション
            
二度とかかることがないと知って
            
涙を流した時さえ過ぎて
            
ある者はいつのまにかいなくなって
            
家庭を持ちパパになった奴もいて
            
気の利いたメッセージすら云えなくて
            
ガキのままの自分に戸惑ってた
          
            社会を拒む これは抵抗感?
            
ちっぽけなプライドだけの全能感
            
働かないことをあきらめたとき
            
自分が何かに負けた気もしたな
            
汗をかいて手にした金で
            
コンビニの弁当 持ち帰る舗道
            
作る 運ぶ 売るその一部として
            
俺もいることに気付く
          
            Ah、最初の一歩じゃない
            
これまでも無駄じゃない							
            
33回転のスピードで
            
変わりゆくビートを胸に刻みこんできた
          
            まっすぐに進むべきなんだ
            
認めてくれる人も増えたんだ			
            
悪くない暮らし 暖かな日差し
            
感謝することにもう照れはない
            
だけど今、初めて自分で選んだ
            
選択にかけてみたいんだ
            
遅すぎると笑われたとしても
            
恐れながら帆を揚げるんだ
          
            そこにはたぶん俺がまだ知らない奴がいて
            
そりも合わない うまくいかない				
            
なんてことばかり待っているのは
            
分かりきっているけど
            
ヒップホップでもロックでもないこのミュージック
            
今も俺のイヤホンを震わす
            
今さら俺の心を震わす
            
行こう 33回転のスピードで
          
            Ah、最初の一歩じゃない
            
これまでも無駄じゃない							
            
33回転のスピードで
            
変わりゆくビートを胸に刻みこんできた
          
            Ah、最初の一歩じゃない
            
これまでも無駄じゃない							
            
33回転のスピードで
            
今、新しいビートに胸躍らせてるんだ
          
    
            血液みたく 電流が流れるカラダ
            
CPU(前頭葉)冷やす ファンの音が響く
          
ボクの友達 友達になってよ
            世界のルールに 沿うようになってたコード
            
書き換えられて ボクはあぶれてしまった
          
            ボクの友達 友達になってよ
            
ボクの友達
            
Drive Me Away to End of the Line
          
            週末 旅をしようよ
            
見たくもない過去(きのう)と						
            
見え透いてた未来(あした)の狭間で
            
週末 旅をしようよ
            
見たくもない過去(きのう)と						
            
見え透いてた未来(あした)の狭間で
            
“Reboot Escape”
          
            いつものように オイルを指しておくれよ
            
今日は肩の裏 パネル開けてくれよ
          
            ボクの友達 友達になってよ
            
ボクの友達
            
Drive Me Away to End of the Line
          
            終末 旅をしようよ
            
見たことない過去(きのう)と					
            
見下げ果てた未来(あした)の狭間で
            
終末 旅をしようよ
            
見たことない過去(きのう)と					
            
見下げ果てた未来(あした)の狭間で
            
“Reboot Escape”
          
            どこまで行けるか?
            
どこまでも行こう
            
バスは夜空を渡る
          
            週末 旅をしようよ
            
見たくもない過去(きのう)と						
            
見え透いてた未来(あした)の狭間で
            
週末 旅をしようよ
            
見たくもない過去(きのう)と						
            
見え透いてた未来(あした)の狭間で
            
“Reboot Escape”
          
            終末 旅をしようよ
            
見たことない過去(きのう)と					
            
見下げ果てた未来(あした)の狭間で
            
終末 旅をしようよ
            
見たことない過去(きのう)と					
            
見下げ果てた未来(あした)の狭間で
            
“Reboot Escape”
          
    順風満帆? 波乱万丈? どっち? Which?
            (Swipe it!
            
Click it!
            
Load it!
            
Skip it!)
          
            (Swipe it, click it, load it, skip it
            
Feed me something I don't know)
          
            注文履歴に基づくおすすめ
            
検索内容に関連した広告
          
            (Swipe it, click it, load it, skip it
            
Feed me something I don't know)
          
            アルゴリズム 寝返り打つ
            
「いいね」を打つたび近づく幻影
            
アルゴリズム 寝返り打つ
            
スマホのブルーライト
            
さえた目 浮かぶ影
            
-アルゴリズム-
          
            効率的に 最適化されたそいつは
            
オレなのか オレ以外の何かか
            
満たして満たして満たして満たされない
            
読み飛ばすいつもの「おすすめ」
          
            衝動的に 触れてしまった感触(テクスチャ)
            
新しい扉を開くのか							
            
歩いて走って登っても見渡せない
            
世界は広いと知ったなら進め!
          
            (Swipe it, click it, load it, skip it
            
Feed me something I don't know)
          
            (Swipe it, click it, load it, skip it
            
Feed me something I don't know)
          
            再生回数稼ぎのチャンネル
            
マニュアル通りの黄色いサムネイル
          
            アルゴリズム バズる理屈
            
6.1インチが奪う時間
            
アルゴリズム 揺れるリズム
            
気づかないうちになくしてた余白
            
-アルゴリズム-
          
            効率的に 最適化されたそいつは
            
オレなのか オレ以外の何かか
            
満たして満たして満たして満たされない
            
読み飛ばすいつもの「おすすめ」
          
            現在地付近 ★5ついた目的地
            
答えはそこにあると限らない							
            
出会って迷って頼って頼られて
            
世界は広いと知ったなら…
            
どうする?
          
            Swipe left, swipe right,
            
 I'm being spun around			
            
Is this a blessin' 
            
or a curse? Let me know
            
さあ、もっかい聞くけど
          
順風満帆? 波乱万丈? どっち? Which?
            効率的に 最適化されたそいつは
            
オレなのか オレ以外の何かか
            
満たして満たして満たして満たされない
            
読み飛ばすいつもの「おすすめ」
          
            そいつをあてに決め込んだとしても
            
常に正しいなんて限らない							
            
世界にバージョンナンバーなんてない
            
続くのさ!わかったら進め!
          
単純にいかないと知ったなら 抗え!
順風満帆? 波乱万丈? どっち? Which?
このアルバム『J-POP 時代探訪』は、1960年代から2020年代までの各年代の象徴的なJ-POPサウンドに挑んだ作品。グループサウンズからフォーク、エレクトロポップまで幅広く収録されています。当然ガラッと全く違った印象の曲が並ぶわけで、ひとりのアーティストがこれをすべてやりきって、しかも1枚の作品に収めるというのは、趣味性が強すぎるし、完全にアーティストとしての自我を自ら崩壊させているようなもの。しかし、自分でも7曲通して聴いてみてJ-POPの土壌の豊かさとタイムトラベル感を感じられたし、今作を聴いてくれるあなたも「ああ、この感じ懐かしい」などとニヤリとしてもらえたらうれしいです。
正直に述べておくと、私の音楽的引き出し、時代感の理解は、今作で言うところの90年代で止まっており、2000年代以降の3曲はほとんどいちから勉強して作ったようなものです。なのでアルバム前半は「このジャンルを再現してやるぞ」という意気込みで作ってるけれど、後半は「これってどうなってるの?」と試行錯誤しながら作ったという差異があります。その辺気にかけて聴いてもらうとなおおもしろいかもしれません。
おもしろいといえば今作のジャケットは音楽面に劣らぬ洒落っ気に満ちています。各楽曲7曲分のジャケットがタイル状に並んでいて『J-POP 時代探訪』というタイトルが書かれている。この構成は、よくサービスエリアなんかでみかける廉価版のベストアルバムやコンピレーションアルバムのジャケットデザインを踏襲しています。しかし、現実には7曲すべてが新曲なので、それぞれに架空のジャケットをいちから作っているわけです。しかもあくまで当時、その年代に販売されたらこうなっていたであろうという、時代感のあるデザインで。例えば70年代は長髪のフォーク歌手。80年代はパーマとカラフルで派手な衣装。90年代はブルー系のモノクロ、といった具合に。ちなみに顔写真はすべて私三田村潤の画像をベースにAIに加工してもらいました。なかなかに笑えます。
そういうわけでこの『J-POP 時代探訪』はA to Zによる各時代をセレクトした架空のコンピレーションアルバムともいえるのです。
話を戻すというか締めに入ろうと思いますが、このアルバムは多種多様な音楽ジャンルに手を伸ばしているようにみえて、実は釈迦の掌の上のごとく「J-POP」というフォーマットの中に納まっている作品です。その雑多でおおらかなところがいいと思いますし、私は今後ともJ-POPへの慈しみを隠すことなく、高らかに掲げ続けるわけです。
        2025年9月
        
三田村 潤
      
Produced by 三田村 潤
Vocals, Guitars and Computer Programmings 三田村 潤
      Recorded and Mixed by 三田村 潤
      
at Room JM
    
      Mastered by 三田村 潤
      
at Room JM
    
Art Direction and Design 三田村 潤
Sales Promotion 三田村 潤 (JOY MUSIC RECORDS)
Thanks to My Friends, Families and All the People Who Love My Music!
60年代グループサウンズの旅
この時代は今ほどサビというものが重要視されていなくてAメロに戻って終わるというパターンが多かったですね。そしてリードヴォーカルというより複数人ユニゾンで歌っているようなイメージがあるのでそれを採用。ちょっとマニアックな話ですけど、当時はステレオミックスの常識がまだ完成されてなくて本来真ん中に置くべきバスドラムやベースが思いっきり左右に振られてたりするんですけどそれも再現してみました。あと当時のGSってやたら自分たちのことを「若い」と表現したがる傾向があった気がするので、そんな歌詞にしてみました。