Great Evening
2020年04月29日 Release
7th Album

『Great Evening』

オンライン歌詞カード
Listen / DL

Track List

クリックで曲の歌詞に飛べます
  1. 暖炉
  2. 真面目な僕を愛してよ!(Album Version)
  3. イベリス
  4. 花束と入浴剤
  5. サウンドトラック
  6. 赤いTシャツ
  7. 素敵な舞踏会

All Words and Music by Jun Mitamura Arranged by Jun Mitamura

1 暖炉

ららら・・・ よく来たね ここへ ららら・・・ 外は寒かったかい? ららら・・・ 少し休んでいきなよ ららら・・・ 今 コーヒーを淹れてあげるよ みんな頭が良くてリアリスト 俺だけが取り残されちまった だけどもっと夢を見ていいじゃないか 素敵な夢を見ていいじゃないか? ららら・・・ よく来たね ここへ ららら・・・ 外は寒かったかい? ららら・・・ 少し休んでいきなよ ららら・・・ 今 コーヒーを淹れてあげるよ
「ギター1本で弾き語るシンプルな曲を」という思いで、本当に深く考えずに鼻歌のように作りました。こういうラフなものを敢えて1曲目にしたいというある種のいやらしい目論見。

2 真面目な僕を愛してよ!(Album Version)

正面からくる男の人 避けたら おんなじ方向で衝突した! 要領の悪い朝 見られて笑われた あの娘の好みのタイプは 「ちょっとワルい臭いのする人」 ちょっとワルい臭いの出し方 どんな参考書に書いてますか? 学校では居眠りしてるやつらに テスト前ノート見せる係 大人になってもきっと変わらないそのポジション Love me, love me 「真面目だね」って それ褒めてんの? ねえねえ Love me, love me 真面目だけが取り柄の僕を 愛してよ そんなこんなで二十歳過ぎて なんだかんだ仕事にも就いて 満員電車に押しつぶされて 奮闘中のサラリーマン 「酒もタバコもギャンブルもやらずに おまえ何が楽しいの?」 上司は昔ワルだったと得意げに話し出す Love me, love me 「真面目だね」って それ褒めてんの? ねえねえ Love me, love me 振り向いてよ 真面目に君を 愛すから Love me, love me 「真面目だね」って それ褒めてんの? ねえねえ Love me, love me 真面目だけが取り柄の僕を 愛してよ
先に配信限定シングルで出ていたものを再レコーディングしたアルバムバージョン。よりシンプルでパーソナルなアレンジになっておりアルバム全体の雰囲気にマッチしていると思います。

3 イベリス

どうしようもないことと どうでもいいことで こころが窮屈になってく いつもいつも選択肢 間違えてひた隠し 浮かない顔なのは知ってる たぶんバスはもうすぐ 乗りすごしゃ どうなる? 明日が来んの拒む そんな夜 君と 悲しい気持ちなんて忘れちまえよ in my heart ここにいろよ 重い荷物だって分かっているよ 今は置いておけよ 笑えないときほど無理に 笑顔を作って こころが窮屈になってく 泣きたいときほどいつも 泣いてはいけなくて 大人だからと言い聞かせてる たぶんバスはもうすぐ 乗りすごしゃ どうなる? 明日が来んの拒む そんな夜 虚しい気持ちなんて忘れちまえよ in my heart 今 ふたりは 何もしゃべりたくないなら それもいいよ そばにいるよ 守りたいと思うことで 守られていたのは 僕の方だった 悲しい気持ちなんて忘れちまえよ in my heart ここにいろよ 重い荷物だって分かっているよ 今は置いておけよ 虚しい気持ちなんて忘れちまえよ in my heart 今 ふたりは 何もしゃべりたくないなら それもいいよ そばにいるよ
タイトルに意味はありません。タイトルに意味がないということになぜかしら憧れのようなものを強く持ってしまい実行しようとしたのですが、意味のないタイトルというのも考えてみると中々浮かばないもので。アルバム全体を覆う夜の雰囲気を決定づける曲。

4 花束と入浴剤

ちょっと余裕がなくて ちょっと疲れていて 分かってて出た言葉が 君を怒らせた またやってしまったなんて思っても 君を追いかけることもせずに ここに残ってる 愛情なんていつも 無限にはないって 分かってて甘えている ただひとりになる時間が必要で それを君も知っている 「ありがとう」や「ごめんなさい」を 包括して伝えられる言葉を まだ知らないから 君の好きな あの花を買いに行こう あの花を買いに行こう 君も帰ってきた 買物袋の中 ふたりが好きな入浴剤が入ってた 誕生日じゃなくて記念日でもない 場違いな花束に君は大笑いした 優しさをときに持てなかったとして それで失ったりしない 足りなかったりして 持て余したりして それでもこうして生きてく 乳白色のお湯が身体を温める 僕は深く息を吐く 少しおしゃれなフラワーベース 鼻歌を歌いながら 君が花を活けている 入浴剤は泡になるけど 花はいつか枯れてしまうけれど 決して消えない だけど見えないものに僕ら満たされて この身体傾けあって これからも暮らしていく
今回のレコーディング終盤、「やっぱりバラードっぽいバラードも欲しい」と思って書き上げました。ラブソングというよりも家族の歌かもしれません。ちょっとしたケンカの後で夫は非日常的な花束を買い、妻は日常的な入浴剤を買い、その違いがどことなくユーモラスですが、それぞれがお互いを想いあうことに変わりはない、そんな歌です。

5 サウンドトラック

愛してる 愛してる soundtrack soundtrack 映画の soundtrack soundtrack 聴こえる soundtrack soundtrack 男子も soundtrack soundtrack 女子も 踊ろう 愛してる 愛してる 覚えているだろう あの映画 おまえが聞いてるはずもねえが 映画館ではなくレンタルで 肩寄せ合って 部屋暗くして ハリウッドを斜めに見ながら B級映画で通ぶっても 前評判 期待外れ 中途半端さ 製作費が底を尽きたのか エンディングで延々DANCE! 踊り続ける 流れ続ける 置いてけぼり気味 エンドロール そしておまえは今何してる? 俺はまだうまく生きれないよ ただ 今でもあの頃といえば 思い浮かぶのはあの映画のメロディ soundtrack soundtrack 映画の soundtrack soundtrack 聴こえる soundtrack soundtrack 今夜は 踊ろう soundtrack soundtrack 映画の soundtrack soundtrack 聴こえる soundtrack soundtrack 今夜は 踊ろう
この曲、実は声だけでできています。ドラムの音も私の声です。いわゆるプロのヴォイスパーカッションと違うのは、生でリアルタイムにバスドラ、スネア、シンバルを発声しているわけではなくて、スネアなら1回だけ「タァン!」と発声したものをコンピューター上でコピー&ペーストするというやり方で作っています。サビで聞こえるピコピコ音も「アー」と発声した声の始まりと終わりをカットしてみたら声っぽくなくなって非常に無機質に聞こえたのでシンセの代わりになっています。編集が大変でしたが実験的な意欲作。

6 赤いTシャツ

夜中に大声を出していつも おまえとゲラゲラ笑ってた たいていそれはくだらないことで 今じゃ思い出せない 隣の部屋のやつが壁を蹴ってきても お構いなしだった 酒とイカしたロックンロール それだけがあればよかった 閉め切ったカーテンでも 朝が来れば言葉少なく白けて 床にごろんと転がって おまえはそのまま眠った あの頃と同じレコードを聴いてる 借りたままだけど返さなくていいよな いいよな 昼過ぎに起きたかと思えば おまえはどこかへ出かけてった たいていそれはパチンコかなんかで まあ ろくなことじゃない と言いつつ俺にしたって似たようなもんで まるでダメだった 金もなくやることもなく 時間だけがそこにあった どうでもいいと思ってたから どうでもいい暮らしをしていた いつも着てた赤いTシャツ それだけが色褪せて あの頃と同じレコードを聴いてる もう会えないけれど生きてればいいよな いいよな 何度おまえに金を貸し 返す当てはいつもはぐらかし アメリカだとか女とかそんな話にいつか嫌気さし そんなくだらない生活にも 終わりは突然やってくる おまえは俺のなけなしの金を持ち出して消えた 数ヵ月後 何故か海外からの手紙 「元気でいるか必ず金は返す」 ふざけんな もうコリゴリだ そして 真面目に働いて 働いて 決別したつもりでも 「裏切ったのは俺のほうか?」 なんて時々 胸をえぐる あの頃と同じレコードを聴いてる 借りたままだけど返さなくていいよな woh あの頃と同じレコードを聴いてる もう会えないけれど生きてればいいよな いいよな
シンプルなミディアムロック。昔「THE3名様」という漫画があって、それ自体はギャグ漫画なんですけど、あの作品の持つ深夜のファミレスのだらだらとした怠惰などうしようもなさが、今思うとこの曲の目指していたものかもしれません。

7 素敵な舞踏会

5歳の娘はお遊戯の練習中 パパとママの前だけで 内緒の発表会 ママがピアノを ポロンと弾いてあげる パパが手拍子すれば ステップも弾む 外は月が出てるよ くるくる廻るよ 観客はネコのミケと うさぎのぬいぐるみ 素敵な 素敵な舞踏会 ガラスの靴はないけれど かまわないさ 12時までには疲れて 眠ってしまうから 外は月が出てるよ くるくる廻るよ 夢の中ではうさぎも カエルも踊る 素敵な 素敵な舞踏会 かぼちゃの馬車はないけれど かまわないさ ベッドの端から端まで 転がって眠れ きっと 明日はもっと素晴らしい日になるよ
この曲ができたとき、アルバムの目指すものが自分なりに理解できました。明らかに今まで自分が作ったことのないタイプの歌。作曲者として語り掛ける相手が増え、表現者として魅せるべき相手が増えた気がしました。エレキベースではなくチューバの音色を使うなどちょっと変わった編成のアレンジになっています。
この『Great Evening』はA to Zこと三田村潤が30代の最後にリリースする作品です。 アルバム全体として激しいロック、というよりもミディアムナンバーやバラードを中心としたアルバムにしたいなあというのがありました。それは年齢的な変遷を経ての考えでもあり、自分の中で自然にでてきたものでした。結果的にそこまでバラードが多くなったりしっとりとした感じにはなりませんでしたが、ゆったりとした、ドライブよりもお家で聴いていただけるようなアルバムになったのではないかと思っています。 これは人の心の中にある様々な夜を描いたアルバムです。 夜は自分自身と向き合ったり、過去を思い出させたりする時間です。自分との対話の向こう側に家族や恋人や古い友人がいる。少しだけ夜が優しさに包まれたらと思います。
Producer Jun Mitamura Vocals, Guitars and Computer Programmings and All Instruments Jun Mitamura Recording Engineer Jun Mitamura at Room JM Mixing Engineer Jun Mitamura at Room JM Mastering Engineer Jun Mitamura at Room JM Cover Art Work Jun Mitamura Art Direction and Design Jun Mitamura Sales Promotion Jun Mitamura (JOY MUSIC RECORDS) Thanks to My Friends, Families and All the People Who Love My Music!
joy-music-records.com