エーテルスケッチ Discography

フレイズ
1st Album

フレイズ

曲 目
  1. エリス [Ellis]
  2. 早春 [Early Spring Days]
  3. 待合室 [Waiting Room]
  4. 真夜中のテレビ [Midnight TV]
  5. スウィート~川べりから見える風景~ [Sweet]
  6. フレイズ [Phrase]
  7. 車窓 [Memories of the Train]
商品番号 JMCR-0001(廃盤)
JMCR-0006 remastered edition
配信限定 2023 Remaster
発売日2002年4月
CD価格500円(税込)
販 売 Official Online Shopで購入
配信/サブスクリプション 配信先リンク一覧
※ダウンロード販売価格、及びサブスクリプション価格は各社サービスの決定するところでありJOY MUSIC RECORDSの関わるものではありません。
解 説

「すべてはここから始まった」
右も左も分からずに、それでも「フレイズ」の引力に引かれるように迷うことなく作られた、1stにしてスタンダード・アルバム

エーテルスケッチの1stアルバムであるし、JOY MUSIC RECORDSとして初の正式リリースとなった作品でもある。ギターを弾くことが楽しくて、歌を歌うことが楽しくて、それだけで活動していた自分たちが、アメリカ同時多発テロ事件をきっかけに、「フレイズ」という歌を作り上げた。反戦だとか、何か固い主義主張があるわけでもない。ただただ自分たちの胸が痛んでいる、無力感に絶望している、そのことに目を背けてはいけない、そんな祈りにも似た歌だ。この「フレイズ」いう曲を形に残したいという想いが、エーテルスケッチがレコーディングアーティストになるスタート地点だった。

初期エーテルスケッチのサウンドの一番の特徴はアコースティックギターと歌声以外の音が入っていないことだ。技術的に他の楽器や打ち込みの音が入れられなかったわけではない。明確な意思を以ってそうしていた。特にこの1stアルバムは路上ライブの雰囲気をできる限りパッケージングする、という意味で非常にシンプルなアレンジが多い。

そのサウンドは拙いが、どこまでも瑞々しい。1曲目にインストゥルメンタルの楽曲を持ってくるなど、アマチュアミュージシャンの1作目としては異色と言ってよい構成で、この段階ですでにトータルアルバムという考え方を持っていたことを証明している。

このアルバムは1作目にしてエーテルスケッチとはなんなのか、という土台を完璧に作り上げてしまったまさにスタンダードアルバムである。